小説 野球キングへの道
野球キングへの道 第5話 決裂の末に

あの日から1週間。杉本は学校を休む日が続いている。球太は少しではあるが反省心が芽生えていた。
次の日、球太は杉本の家を訪ねた。
「なんだよ。お前から逃げた俺を笑いにきたのかぁ?」
「違う!俺はお前と・・・」
「うるさいな!もう帰ってくれよ。学校には明日から行く。」
「部活は・・・?」
「・・・・・」
結局何も変わらなかった。球太は朝、杉本のクラスに行ったが、やはり来ていなかった。
放課後、球太は野球部の顧問に呼び出された。
「杉本が野球部を辞めたいと言っているそうだ。」
「そんな・・・」
気が付くと杉本の家の前に立っていた。そしてもう一度杉本と対面。
「しつこいな。今度はなんだよ。」
「お前、野球部を辞めるのか?」
杉本は一瞬驚いた表情を見せたが、
「え・・・あぁ、まぁ、そのつもりだ。」
そのとき球太はあることに気が付いた。

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