その日の夕方、球太は杉本の家にいた。 「杉本、俺が、その…」 「さっきからなんなんだよ…」 「用事がないなら帰れよ!」 「いや、あるんだ… その、あのこと…」 「俺は部活を辞めると監督に伝えた。おまえ等も聞いてるはずだろ」 「まってくんねーか、それ」 「お前の言うことを聞く必要はない、俺は部を辞める」 「それを待てってんだよ!」 「な…」 「あ…、わりぃ でも、俺はお前とじゃなきゃやりたくねんだよ、上手く言えないけど…」 「お前にとって俺は何だ…?」 「仲間だ!」 「お前にとって俺は必要か…?」 「当たり前だ!」 「迷惑かけてすまなかった… 俺、戻るよ…、お前らと全国を目指したい!」 「そうこなくちゃ、気合い入んないぜ!」 そうして、球太は帰って行った… その日の夜、杉本は大量の涙を流したと言う… そして、再び9人になった一年生… いよいよ三年生にとって最後の大会が始まろうとしていた… [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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