初めての妊娠と出産
初めて産婦人科に受診しに行った時 ｢ あなた、その長い爪で赤ちゃんのお世話をするつもりですか？｣と 助産婦さんにニラまれました。
妊娠8ヶ月頃、いつものように原ﾁｬﾘ乗ってｽｰﾊﾟｰまで行き、買い物を終え 、原ﾁｬﾘ乗って家に帰ってくると義母が玄関前に立っていました。原ﾁｬﾘを乗っているのがﾊﾞﾚて、めちゃくちゃ怒られました。
町の方針で、妊婦さんにｽｷﾑﾐﾙｸ半年分が配られ 料理に使ったり お湯で溶かしたりして全部飲みきったら 髪の毛ﾌｻﾌｻ、ﾎｯﾍﾟがふっくらした赤ちゃんが生まれました。
全く[つわり]は無く、普通に家事をこなし 食事も普段通りに規則正しく食べていたのですが、毎日バナナが食べたくて仕方ありませんでした。1日3本は食べていました。
病院で貰った出産育児の本を隅々まで読み 母親学級には毎回欠かさず出席し 妊娠中の過ごし方や 出産時の呼吸法や 妊婦体操など覚えるのに必至でした。
でも 予定日を１週間過ぎても 全く陣痛の気配が無く 体重が15ｷﾛ以上増えていた事もあり 入院する事になりました。
入院してからは まず体重を減らす為に 低ｶﾛﾘｰで小量の食事を2日間食べました。全然足りませんまた おやつも禁止でした。 そして入院3日目のの午前9時頃に 陣痛誘発剤を打ってもらい お昼前には 耐えられる陣痛が襲ってきました。 お昼の食事は お腹が空いていたので完食できました。
そして夕方には 傷みが強くなり 食事が食べられませんでした。不定期な傷みは少しづつ強くなり 朝方には10分間隔の陣痛になりました。当然朝まで眠れませんでした。 朝 体温測定の為に看護士さんが来て ｢昨日はお腹が痛くて眠れませんでした。10分間隔で痛くなるんです｣と言うと、｢じゃあ朝食はしっかり食べて出産に備えてくださいね｣とﾆｺやかな笑顔で優しく言ってくれたものの 食べる気がしませんでした。
そして 午前9時頃に 分娩室まで車椅子で運んでもらい、分娩台に寝かされ 30分おきに助産婦さんが子宮口の開き具合を内診しに来てくれました。 お昼には子宮口が3ｾﾝﾁほど開いていましたが、どんどん強くなる痛み。まさか陣痛がこんなにも痛いとは思ってもいませんでした。できるなら今すぐ帝王切開してほしいと思いました。
お昼になり食事係の方が 分娩室まで昼食を持って来てくれましたが、 前日、夕食を食べる気になれずに一睡もしないで一晩中傷みに耐えて、 寝不足と陣痛の痛みで朝食も食べる気になれずに疲れていたせいか 食欲が出ません。そしたらすぐさま看護士さんが 栄養剤の点滴を刺してくれました。
お昼の1時ぐらいだったでしょうか あまりの痛さに うめき声がどんどん大きくなる私。｢ヒーヒーフ～｣ どころではありません。子宮口の開きも 7ｾﾝﾁのまま 傷みだけが増していきます。
2時頃に内診しに来てくれた助産婦さんが 大声でわめく私に ｢ちゃん、呼吸法覚えてるよね、母親学級の時はいつも真剣だったよね、私と一緒に呼吸しようね｣と言いながら 暫くの間 私の腰をさすってくれました。
ようやく子宮口全開。助産婦さんは もう１つの点滴を刺してくれました。 先生が来ました。 分娩開始です。
いきみが来ても 疲れきっていた私は いきむ力も出ません。いきみがくると先生が 胃のあたりを押して子供が出てくるのを手伝ってくれました。それから何回目かのいきみで 子供の頭が出る感触があり、看護士さんが｢全身の力を抜いて ゆ～くり ﾌ～～、ﾌ～～｣と 一緒に呼吸してくれ、 午後３時前にやっと生まれました。 傷みもなくなり 極上の天国でした。
2回目の妊娠は… 診察して お腹の赤ちゃんの心音が安定したので 母子手帳を作ってもらった数日後に、流産してしまいました。原因は不明です。 懸命に励ましてくれる助産婦さんの前で 溢れる涙が止まりませんでした。20歳の時です。私は もっと子供が欲しいし 上の子に泣いてる私を見せたくなかったので、[次は 絶対無事に産むぞ流産してたまるか泣いてたまるか]と 強く思いました。
２番目に生まれた子の 妊娠出産
次女を妊娠した時期は まだ肌寒い春でした。
今度は絶対に流産するもんかと思いながら お姉ちゃんのお世話をしながら普通に過ごしていました。 温かくなるにつれて 毎日メロンを食べずにはいられませんでした。秋には 毎日 柿を食べずにはいられませんでした。 妊娠4ヶ月の初め頃に 赤い出血が少しあり すぐに病院に電話をし 車で向かいました。
診察室に入りり 受診してもらったところ 先生が ｢赤ちゃんは心音も安定してますし元気ですよ｣ と言ってくれて すごく安心しました。その後 先生は
｢ 子宮内膜が少し弱ってますね。そこからの出血でしょう。また 妊娠4ヶ月の始めにしては 赤ちゃんが小さいですね。でも大丈夫ですよ。取り合えず２週間ほど 安静入院して のんびりしましょう。｣と言いました。
上のお姉ちゃんを 当時の義父母に預けて入院する事にしました。
入院中は あまり動く事もなく のんびりと過ごしました。3日後には出血も止まりました。でも まだ 赤ちゃんが小さいので退院できません。
入院してから ２週間過ぎた頃に 先生が ｢ 赤ちゃんも 少し大きくなりましたし、内膜も大丈夫ですよ｣ と言うので 退院する事になりました。今回も予定日の１ヶ月前に実家に里帰りし、 家事をしながら お姉ちゃんのお世話をし 出産予定日を心待ちにしていました。
予定日の7日前、珍しく家にいた父が、夕方にﾄﾗｯｸで仕事に出掛けました。それから5分も経たないうちに 破水してしまいました。もっと早く破水していれば父に病院に連れてってもらえたのに。私は祖母に破水した事を言うと、｢お母さんが仕事から帰ってくるまで動くな！｣と言われ 祖母がﾀｸｼｰ会社に予約の電話 を入れてくれました。
そして30分後 母が帰って来ました。ちょうどﾀｸｼｰも来ました。ﾀｸｼｰに乗る前、私は2つに折ったﾊﾞｽﾀｵﾙを5枚敷き その上に座りました。母と 上のお姉ちゃんも一緒に病院到着。破水の量が多くなるにつれて陣痛が始まりました。 そして夜の10頃に傷みが強烈になり陣痛室に異動しました。そしたら 陣痛に耐えてる妊婦さんが5人いました。初産の妊婦さんは うめき声や 大声で｢あ～｣とか｢う～｣とか言ってます。私は2回目の出産なので(他の妊婦さんは、その事を知らないのですが) 訳のわからない 大声を出すのは 恥ずかしいと思い 静かに陣痛に耐えていました。
０時をまわってすぐ、その日最初の赤ちゃんが生まれ、次女は 5時前に その日4人目の赤ちゃんとして生まれました。5時半頃、６時過ぎにも 赤ちゃんの産声が聞こえてきました。分娩室には 5台の分娩台がありｶｰﾃﾝで仕切られています。 初産の妊婦さんの出産には2人の助産婦さんが立ち合い、私の出産時は1人の助産婦さんが立ち合ってくれ 見事な腕前でした。切った局部を縫う時だけ 寝ぼけてヨロけた先生が、目をこすりながら分娩室にやって来ます。陣痛室には次々と 妊婦さんが入っていきます。
入院中、当時の義母が来たり、母が 上のお姉ちゃんを連れて洗ったﾊﾟｼﾞｬﾏなどを持って来ます。上のお姉ちゃんが来た時は 真っ先にﾍﾞｯﾄの上で抱っこします。お姉ちゃんは 隣の小さなﾍﾞｯﾄに寝ている次女を指差し、 ｢赤ちゃんキライ！のママだもん｣と 来る度に言ってました。
退院して実家にいる時も 次女を抱っこしたり 母乳を飲ませている時は、私の祖母や母の膝の上に乗り ｢赤ちゃんキライ！｣と言いながら 祖母や母の胸に カエルのようにへばりついていました。
２週間ほど経った頃でしょうか、 次女が泣く度に お姉ちゃんは ｢赤ちゃん泣いてて かわいそう｣と言いながら お姉ちゃんと次女が2人で大泣きしていました。
3番目に生まれた子の妊娠出産
妊娠がわかった時 私は働いていました。引っ越しをしたので別の病院で生む事にしました。この時も全く[つわり]が無かったので 臨月直前まで仕事を続けるつもりでした。ここの病院で初めての検診をした時、先生は｢さんは、一般の女性よりも、骨盤と子宮が狭いですね｣と言いました。前に出産した病院の先生からは言われた事がなかったのでビックリ！しました。妊娠5ヶ月にいつもの検診で お腹の赤ちゃんが逆子である事がわかりました。先生が｢お腹の中の赤ちゃんは、身体を丸めていて、頭から前に向かって、ゆっくり回転しているので、毎日側を下にして(どっち側だったか忘れました)眠ってくださいね、ちゃんと治りますから安心してくださいね｣と言ってくれたので 先生の言う通りにしていました。でも、次の検診も その次の検診も 逆子のままでした。先生は｢お仕事中は立ちっぱなしですよね｣と聞くので｢はい｣と答えました。すると先生は｢うーん…お仕事を辞めましょう｣ と真剣な顔で言いました。
私は ｢はい、辞めます｣と答えて 妊娠７ヶ月の後半に 仕事を辞めました。
そしたら次の検診の時に 逆子が治っていたんです。
出産予定日を心待ちにしながら、普通に家事をこなしていました。そして今度は、毎日ﾖｰｸﾞﾙﾄを食べたくて仕方ありませんでした。1日に２～３個は食べていました。
予定日前から微弱陣痛が何日間か続き 入院して誘発分娩する事になりました。夕方に入院し ﾍﾞｯﾄに寝転んでくつろいでる時に助産婦さんが 陣痛誘発の注射を持ってきて注射を打ってくれてる最中に、｢ 今日はｼｬﾜｰでも浴びて気分をﾘﾗｯｸｽして ゆっくり眠ってくださいね｣と言って病室を立ち去りました。そしてｼｬﾜｰ室に持っていくﾀｵﾙや着替えのﾊﾟｼﾞｬﾏを用意してる時に、強烈な陣痛が襲ってきました。時計を見ながら強烈な陣痛に耐えました。、あまりの痛さに身体が震えます。あっという間に １分間隔の陣痛になり 私は歩いてﾅｰｽｽﾃｰｼｮﾝまで行きました。その時に気付いた事→《立ってる時は痛みが和らぐ》。
陣痛が襲ってきたら立ち止まり 痛くない隙にサッサと歩きながらﾅｰｽｽﾃｰｼｮﾝ到着 私は｢１分間隔の陣痛が…｣ と言うと 看護師さん達は 血相を変えて｢ここまで歩いて来たんですか｣
幸いﾅｰｽｽﾃｰｼｮﾝの隣が 分娩室だったので すぐに分娩台に上り、あっという間(１分～2分位)に 初めての男の子が生まれました。あっけない出産でした。
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