君と僕明るめ短編

弟がきつねになった


…………なんなのこれ。
どういうことなのこれ。

今、たった今目の前で、祐希はきつねになった。
そう、ぼふんと白い煙を立てて煙が晴れた頃にはもうこの姿。
本人も突然目線が下がったのがびっくりしたのか、自分の手を見ておろおろとしている。
生まれて数か月であろう子ぎつねサイズの祐希。
ふっさふさの毛並に大きめのしっぽ、ぴこんと動く耳、つぶらな眼。

とにかく祐希を抱き上げ洗面所に連れていった。
鏡に姿を映してやると、もっとあわあわと慌てて、やがて状況を飲み込むと泣き出しそうな顔をしながらオレを見つめた。

「大丈夫、大丈夫。なんとかしてあげるから」

よしよしと頭を撫でると、くうんとオレにすり寄ってきた。
さて、まずお母さんたちに報告しないと。

だけどこんな時に限って両親そろって遠出をしているんだ。
ただのお買い物なんだけど、ちょっと遠いデパートへ二人とも行っている。
大急ぎで帰ってもらうようメールをしてみるか、祐希の写真を添えて。

一度自室に戻って、祐希をベッドに置く。
かちかちとメールを打っていると、祐希が前足でかりかりとオレの体を叩いた。
目を向けるとぴょんと胸に飛び移ってくる。
以外に重いもので尻もちをついてしまった。

「こらこら祐希、んっ」

ちょ、今、どさくさに紛れて胸触った!?
ちょっとちょっとあなたね何してるの。

「こら、ゆ…ん…」

あ、これはやばい。
胸触られただけでこんな…ちらりと下半身を見ると、ちょっと反応している。
祐希を見ると、にやりと笑っているようだった。

「だ、め、あっ、」

ダメダメといいつつも流されていくオレだった。


−−−−−−
収集つかねええ!どうしよう!
てなってたら裏にもっていく形になってしまった。
続きは裏にアップします。
ほのぼのにするつもりだったのにゆうきつねのいたずらを書いてしまった時点で。
「ああ、これはもうもっていくしかない」
と思いました(汗)


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