俺はデデデ大王! このプププランドの王様だ!(自称) 今日も俺の国、プププランドは平和だ。 城の窓からプププランドの景色を楽しみながら、優雅な午後のおやつタイムを楽しむ俺…かっこいいな…。 このサクサクのクッキーとオレンジジュースがまた合うんだよなあ〜。 「はあーいデデデ!!」 「ブー!!」 そんな俺の優雅なひと時をぶち壊した奴がいる。 いきなりノックもせずに俺の部屋に入ってきたのは、俺の永遠のライバルであるカービィだ! 思いきりドアを開けるものだからびっくりして飲んでいたオレンジジュースを吹き出してしまった! 「うわっ!汚いよ!」 「誰の所為だ!!」 テーブルをダンッと思わず叩いたら、クッキーがバラバラと床に落ちてしまった! なー!?これもそれも全部カービィが悪い!! 「そんなことよりデデデ、これ届いた?」 「そんなこととはなん、だ……」 カービィが口から出したものはただの手紙だった。 だがその手紙についているマークはとても見覚えがある。 円の左下を中心に、十字の線が入ってるあのマークは…。 「す、すすす、スマッシュブラザーズ!!!」 「そうそう、この間招待状が届いたんだよね」 「招待状だと!?」 カービィは図々しくも俺の前に座り、招待状を見せた。 急いで中を確認すると、大乱闘スマッシュブラザーズ、カービィ様参戦!△月△日にスマブラの世界へお越しくださいませ、とだけ書かれていた。 これだけか?と裏面を見ても何も書かれていなかった。 「な、なんだ、これだけか?」 「その反応…デデデのとこにも来てないんだね」 「なっ!?」 「メタナイトのとこにもさっき行ってきたけど、届いてないっていってたから。やっぱりぼくだけかあ」 「な、なななな……じゃ、じゃあ俺は…出られないのか!?そんな馬鹿な!?」 頭を抱えて机に頭を突っ伏して、俺は自然と涙が出てきてしまった。 何故だー!!何故俺のところには来てないんだー!! 「安心してよデデデ。途中から大会に参戦した人は、第1回の大会から出ている人と比べて、通達が遅いんだ。きっと君にもそのうちくるはずだよ」 「なにっ!?それは本当か!?」 「多分」 「多分ってなんだよ!!」 「ぼくは主催者じゃないから分からないよ。ただ、ルイージが言ってたけど、第1回大会から出ている人でも、途中から参戦した人は通達遅いみたいだよ?ルイージいわく、兄さんのほうが通達早かったって」 カービィは招待状を封筒に戻して、また口の中にしまった。 ぐぬうう…なるほど悔しいがカービィは第1回大会から皆勤賞。 優遇されているということだな!だがずるい!悔しい!! 「というか、この間大会をやったばかりだというのにもう次の大会か?」 「みたいだよ!いつやるかはまだ決まってないみたいだけど。また詳しい通達が届くんだろうね。毎回手紙が届くのは早いんだけど、一番初めの手紙にはだいたい詳しいこと書かれてないんだよね」 カービィはイスから降りて、床に落ちたクッキーを食べながら、窓辺に歩いていった。 「俺のクッキーを勝手に食べるな!!」 「え?食べるつもりだったの?床に落ちてるものを?」 「お前が言うか!!なんなんだ今日はいきなり来て!!結局自慢したかっただけか!?」 「え?違うよ。まあ絶対届いてないとは思ったけど、一応確認しておこうと思って」 「一応だと!?」 「お、ちょうどいいタイミング」 カービィは窓の外を背伸びをしながら覗いている。 なんだなんだと俺も外見ると、どっかで見たような緑色の土管が地面から生えてきた。 土管が地面から生えてきた!!?? 俺は窓にへばりついてもう1度よく見てみる。 ……しっかり土管が生えてる…見間違えじゃない…。 そして中から、ヤッフーという聞き覚えのある声とともに、これまた見覚えのある赤い帽子と黒い髭を生やした中年の男が出てきた。 「……迎えがきたきた!じゃあね大王!皆勤賞組は、一足先に行ってるよー」 「な、なぬ!?」 そういうとカービィは、窓を開けて飛び降り、土管の前へと着地した。 中年男と少し話したあと、土管の中に入っていく。 そのあと、土管はまた地面の中へと戻り、何ともいえない静かな時間が流れた…。 そういえばカービィの招待状に書いてあった日付、今日だったな…。 → [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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